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三景通信Vol.25
11月も下旬となり秋が深まる頃いかがお過ごしでしょうか。
10月は東京で2つの展示会に出展いたしました。改めてありがとうございました。
そこで、本日は東京の定番土産の一つ、赤坂もちの風呂敷についてご紹介いたします。
赤坂もちは赤坂青野様の看板商品です。やわらかなお餅にきなこがたっぷり。三景は5個包みの風呂敷(広げたサイズ約450×45mm)をお作りしています。生地は弊社既製品のアラカルトと同じ。エンボスが小さく、細い線もかなりきれいに表現できます。

(三景に残る赤坂青野様の歴史とともに)
さて、この黄色の風呂敷、よく見ると江戸時代の赤坂周辺の地図が描かれています。

当時の赤坂は江戸城に隣接し、大名屋敷が点在する土地だったようです。
10月の展示会の期間を利用して、今の赤坂と見比べに行ってみました。
まずは風呂敷左上、一番わかりやすい赤坂御門からスタート。建物部分は残っていませんが、立派な石垣が。案内板で当時の様子をうかがえます。最寄り駅は「赤坂見附」で、見附とは門に付随する見張り場です。江戸時代の名残が駅名にも残っています。

ここから南西へ。開発により大きな道ができていますが、風呂敷の地図と同じ名前の道をいくつも見つけることができました。
まずは牛鳴坂。牛が鳴くほどの悪路だったそうです。地図とは脇道(丹後坂)の位置がずれていますが、緩やかなカーブも当時からでしょうか。

こちらは薬研坂。二つの坂がV字=薬研のような形を作っています。

赤坂というだけあって坂が多いですね。
道だけではなく、お寺や神社も当時からの場所に見つけることができました。

例えばこちらは氷川神社。江戸幕府8代将軍徳川吉宗公の意向でこの場所に遷座したそうです。ということは、この地図はそれ以降の赤坂を描いたものということに。

地図では「稲荷」の場所にある久國神社は、当時は「久國稲荷」と呼ばれていたそうです。近くには忠臣蔵の舞台のひとつになっている南部坂も見えます。
溜池山王駅でゴール! 地図では駅名の通り「溜池」にあたるエリアです。ちなみにこの北方には、日枝神社=山王社が鎮座しています。

ところで赤坂青野様(本店)はどこに?道の名前や形から推察される場所はこちら。

上に「赤坂元馬場」とあるので、かつては馬にまつわる施設があったのかもしれません。赤坂サカスの場所も「松平安芸守」の表記。町の変化がわかります。
お店にお伺いすると、赤坂もちは勿論、お団子や練り切りなど美味しそうなお品がずらり。

(宇治抹茶を用いたミルキーな抹茶ジェラートには赤坂青野様自慢の小豆がたっぷり)
風呂敷から始まる赤坂散歩、いかがでしたか。赤坂青野様、店内撮影などご快諾いただきありがとうございました。

(店舗で1個からも買える赤坂もち。とてもやわらかく美味しかったです)